コンバージョン率アップを実現!
IT広告ベンチャーが開発した「BOTCHAN」

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: 松元 順子  編集:菊池 徳行(ハイキックス)

プログラミング不要のチャットボット。
AI搭載で自然な対話を実現

事業や製品・サービスの紹介

photo1.jpg
株式会社wevnalが開発した「BOTCHAN(ボッチャン)」は、自然な対話を実現するチャットボットだ。ユーザーの発言をAIが自動認識し、人間との会話に近い回答を行う。プログラミングは一切不要。Facebook Messenger、LINE@、Webサイトなど、さまざまなチャネルに同チャットボットを簡単に接続できる。

パソコンはもちろん、スマートフォン、タブレットなどマルチデバイスに対応。ボットシナリオを自由にカスタマイズすることも、会話の途中から人間による応答に切り替えることもできる。さらに、AIのレコメンド機能により潜在層へのアプローチも可能だ。

同社はエントリーフォームに特化したチャットボット「BOTCHAN EFO」も展開。通常のテキスト入力フォームでは、項目が多く見えがちで途中離脱が増えてしまう。そこで、チャット形式の入力にすることでユーザーの心理的負担を軽減し、CVR(コンバージョン率)の向上を実現するというものだ。

途中離脱したユーザーの前回の入力内容を復元させることも可能。ワンタグで設置可能という手軽さもメリットのひとつだ。また、蓄積した会話のシナリオデータを基にデモを作成。2営業日以内にアップできるというベンチャーならではのスピード対応も特徴のひとつといえる。

2025年の世界市場予想は12億5000万ドル。
英語版、ベトナム語版もリリース

対象市場と優位性

photo2.jpg
wevnalは国内の大手広告代理店が名を連ねる「Twitter広告認定代理店」の1社。さらに、「Yahoo!プロモーション広告」の正規代理店の中でも優れた企業だけが取得できる2つ星(★★)にも認定されている。そんなインターネット広告代理店ならではのノウハウを活かし、WebサイトのCVR(コンバージョン率)アップを実現できることが一番の強みだ。

AI市場は拡大の一途をたどっており、チャットボット単体でも2025年の世界市場予測で12億5000万ドルという試算(wevnal調べ)があるという。その見込みとおり、航空券やレンタカー予約サイトなど、幅広い業種の企業から導入検討のオファーが続々。現在18社と交渉を進めている。Webマーケティング総合メディア「ferret(フェレット)」では、すでにデモ導入から本導入に向けて動いているところだという。

また、AI開発において重要なのがデータサイエンティストの確保だ。しかし、国内では競合が多く、優秀な人材を採用するのは難しいというのが実状だ。こうしたなか、wevnalは2016年からベトナム・ハノイにて、オフショアラボをスタート。海外大学出身の高度なスキルをもったベトナム人エンジニアが開発を担当している。

2017年には「BOTCHAN」の日本語版に加え、英語版、ベトナム語版もリリースした。wevnalの名は、日本から世界へと広がりを見せている。

7期目32億円の年商見込み。
2020年のIPO実現を目指す

事業にかける思い

wevnalはGMOアドパートナーズのトップセールスだった磯山博文氏を中心とする同期3名が共同創業したベンチャーだ。2011年4月の創業以来、SNS広告、IoT、メディア運営など、新たな市場に次々と挑み続け、着実に進化を遂げてきた。

独自開発したハッシュタグキュレーションツール「Tagtoru(タグトル)」は、ユニバーサルミュージック、ビクターエンタテインメント、サブウェイ、富士急、講談社など、大手企業のキャンペーンツールとして多数の導入実績を誇る。

また、女性向けメディア「fasme(ファスミ―)」の診断サービス「レンアイ動物診断」のLINE友達数は46万人を突破。前期年商は23億円、7期目となる今期は32億円を見込んでおり、右肩上がりの成長を続けている。

そうしたなか、新たな市場として着目したのがチャットボットだ。転機となったのは、2016年に「Microsoft Innovation Award」にて、同社の介護系IoTシステムがファイナリストに選出されたこと。マイクロソフト社のスタートアップ支援企業としてAI開発サーバーの無償提供を受けたのを機に、「BOTCHAN」の開発を本格化した。

「“AIをもっと身近に”が当社のコンセプト。今後は『BOTCHAN』をさらに普及させ、人間のフリーな時間を増やしたい。また、AIの活用を促進することで、ワークライフバランスの実現に寄与していくことが、私たちの願いです」

創業以来、先進的なチャレンジを続けてきたwevnal。「2020年のIPO実現に向けて、さらなる事業拡大を目指す」と強い決意を語る磯山氏。その視線は、常に次のステップを見据えている。

株式会社wevnal
代表者:磯山 博文 氏 設立:2011年4月
URL:http://wevnal.co.jp/ スタッフ数:東京本社 40名(インターンを含む)、沖縄(関連子会社 株式会社 HUVRID)11名、ベトナム7名
事業内容:
インターネット広告代理事業、インターネットメディア事業、AI・IoT事業
これまでの資金調達額(出資額)と主な投資会社名:
特になし
ILS2017 大手企業との商談数:
6社

当記事の内容は 2018/2/1 時点のもので、該当のサービス内容が変わっていたり、サービス自体が停止している場合もございますので、あらかじめご了承ください。

起業、経営ノウハウが詰まったツールのすべてが、
ここにあります。

無料で始める